今年の高校野球2024は酷暑の時間帯を避け、2部制で試合が行なわれることになりましたね!
しかし、夏の甲子園で2部制が施行されたのは3日間だけで4日目以降は通常の試合時間だったので「なぜ?」と疑問ですよね!
そこで今回「【なぜ】夏の甲子園2部制が3日間だけの理由!お試し導入って本当?」と題して、高校野球2024の2部制導入が3日間だけだったのか理由をお伝えします。
結論から言うと、初の試みなのでまずは3日間で様子を見てみよう!ということでした。
では以下のことを詳しくお伝えします。
- 夏の甲子園2部制はなぜ3日間だけ?理由はお試し導入だった
- そもそも夏の甲子園の2部制とは?
- 夏の甲子園2部制のチケット料金はどうなる?
- 夏の甲子園2部制にするメリット・デメリットは?
- 夏の甲子園2部制は来年からどうなる?
さっそく本題です。
夏の甲子園2部制はなぜ3日間だけ?理由はお試し導入
夏の甲子園2部制はなぜ3日間だけ施行されたのか?
理由は、試合時間が変わることにより多くの変化が起こるので、まずは3日間だけの一部導入の形からやってみるというお試し導入
この情報は、2024年8月9日のYahoo!ニュースに掲載されていました。
もちろん試合開始時間が変わると、選手は何時に起きないといけないか、高校生に夜遅くまで試合をさせていいのかなども議論をしました。それらを考えると、いきなり1日4試合の日程でやるのは厳しい。なので3試合の日に一部導入の形でまずやってみようとなったのです
引用元:Yahoo!ニュース
そもそもなぜ、夏の甲子園2部制を3日間だけのお試しにしたのか詳しく見ていきましょう!
2部制を3日間導入した理由①選手の状態を把握するため
まず、夏の甲子園で朝・夕の2部制を3日間だけ導入した理由として、選手の状態を把握することが目的です。
- 選手が朝、何時に起きないといけないのか?
- 高校性に夜遅くまで試合をさせていいのか?
上記のような事を把握するため、まずは3日間だけ夏の甲子園2部制を導入して今後のためにデータを集めているようです。
朝・夕の2部制となると当然試合時間が変わってきます。
選手がいつの通りのコンディションにならないと、日頃の練習の成果が発揮されないですよね。
高野連はやはり選手のコンディションを第一に考えていますので、いきなり全日程を2部制にすることに抵抗があったようですね!
しかし、酷暑日が続く日中に試合をするチームと、夜の日が落ちてからの試合だと選手の健康状態も変わってくると思います。
逆に、試合時間が遅いとそれまでの準備をどうするのか?という問題も生まれてしまします。
なので、夏の甲子園100年の歴史で初の試みとなる朝・夕の2部制をまずは3日間導入し、選手の状態を把握するようにしています。
2部制を3日間導入した理由②環境面がどうなるのかの検証
夏の甲子園で朝・夕の2部制を3日間だけ導入した2つ目の理由は、環境面がどうなるのかの検証が目的です。
- 観客の入れ替えで近隣住民に迷惑がかからないか?
- 事故が起こることのないようにするにはどうすべきか?
- 観客がスムーズに動けるようにするには?
環境面の問題として考えられたのが、騒音問題・事故・観客の動きを検証するためです。
夏の甲子園は、選手だけでなく観客も暑い中日陰のない場所に何時間もいることになります。
それを避けるための朝・夕の2部制ですが、試合のない時間帯は、もちろん観客も甲子園球場から出ることになりますよね。
となると、約4万人の観客が一気に出ていまい、近隣住民の方の迷惑になるのでは?と危惧されています。
また、一気に観客が動くとスムーズに動けなくなり、事故の可能性も考えられます。
そこで、朝・夕の2部制を3日間導入し、どうすればスムーズに動けるのか?また、近隣住民の方の迷惑にならないように観客を入れ替えることが出来るのか?という検証もしているようです。
2部制では、お客さんの入れ替えは必然となります。入れ替え時の雑踏警備は万全にできるのか。事前に想定してオペレーションを組みましたが、実際に机上で考えた通りに物事が動くのか。なにしろ甲子園の100年の歴史で、誰もやったことがないわけですから
引用元:Yahoo!ニュース
高野連は事前にオペレーションをしているようですが、思うように動かない事の方が多いでしょうね。
となると、必要なのはリアルなデータです。
お試し導入の3日間で、観客の動きを詳しく見ていたのではないでしょうか?
2部制を3日間導入した理由③経費はどうなるのかの検証
夏の甲子園で朝・夕の2部制を3日間だけ導入した3つ目の理由は、経費の問題です。
- 入れ替え制にしてもメンテナンスは、1日4試合やっている時と同じ
- むしろ甲子園球場を使用する時間は長くなるので経費は以前よりかかる
- 全試合を朝・夕の2部制にすると試合日程が多くなる
夏の甲子園を朝・夕2部制にすると、試合日程がかわってきますよね。
朝・夕2部制:午前中2試合・17時から第3試合開始
(開会式のあった初日は、第1試合が10時、第2試合が16時、第3試合が18時30分開始)
1日にできる試合数も3試合までとなっています。
となると、簡単に計算しても今より3日間ほど多く試合日程を組む必要があります。
つまり、3日間多くの経費がかかる計算となりますよね。
しかも、今回の朝・夕2部制のチケットは少し安くなっています。
※安くなっているのは、中央指定席と1・3塁指定席のみ
【朝・夕2部制のチケット料金】
中央指定席 2,000円
(朝・夕それぞれにチケットが必要・全試合観覧する時は4,000円)
【通常料金】
中央指定席 4,200円(全試合観覧可能)
なので、経費はかかるのに収入となるチケット料金は安くなってしまい、結果赤字となってしまいます。
これは、来年の課題としてあがると思いますが、現時点では経費の問題も検証する必要がありますよね。
以上が、夏の甲子園2024で朝・夕2部制を3日間だけ導入し検証した内容です。
選手の状態はもちろん、観客の動き、経費に至るまで初の試みなので、様々なデータを取る必要があったんですね!
夏の甲子園2部制とは?
この情報は2024年8月8日のNHK NEWS WEBに掲載されていました。
厳しい暑さが続く中、選手の負担を軽減しようと夏の全国高校野球で新たな暑さ対策として試合を午前と夕方に分けて行う「2部制」が実施されました。
引用元:NHK NEWS WEB
近年の気候変動により酷暑日が記録される中、熱中症などの危険から選手や観客を守る為に数年前から検討されていたそうです。
この時期にしなくてもいいんじゃないの?
全国一斉にやる高校性の大会は、学校が休みの期間にするしかないんだよ!
ちなみにサッカーは、暑さ指数が31度を超えることが想定されたら試合を中止または延期なんです!
しかし野球はそのような措置はありません。
理由は、野球は試合時間2時間のうち、半分は打者でベンチで待機していますよね。
サッカーとは比べられないので、そのままサッカーを参考にすべきではないという判断に至っています。
野球は試合時間2時間のうち、約半分は打者、走者以外はベンチで待機しています。プレー形態や運動量が違いますので、サッカーの事例をそのまま取り入れることはできないと思います
引用元:Yahoo!ニュース
しかし、暑さが異常な日中の試合を避けるために考えられたのが、今回導入された朝・夕2部制なんですね。
夏の甲子園2部制のチケット料金は?
夏の甲子園2部制のチケット料金は朝・夕で別々に購入することになってます。
なので、通常時と比べるために全試合を観戦すると仮定して料金を見てみます。
座席(エリア) | 2部制実施時(全試合観戦) | 通常時 |
---|---|---|
中央指定席(下段、中段、上段) | 4,000円 | 4,200円 |
1・3塁指定席(下段、中段、上段) | 大人3,400円 子供1,000円 | 大人3,700円 子供1,200円 |
アルプス席 | 1,600円 | 1,400円 |
外野指定席(下段、上段) | 大人1,000円 子供200円 | 大人700円 子供200円 |
中央指定席と1・3塁指定席は通常時よりもチケット料金は安くなっています。
しかし、アルプス席と外野席は通常時よりも高い料金設定となっていますね。
なぜ、このような料金設定になっているのか明確な記載は見当たりませんでした。
来年以降も同じようなチケット料金設定になるのかはまだわかっていません。
以上、夏の甲子園2部制のチケット料金についてお伝えしました。
2部制のチケットは中央指定席と1・3塁指定席は通常時よりもチケット料金が安く、アルプス席と外野席は通常時よりも高い料金となっていました。
夏の甲子園2部制にするメリット・デメリットは?
夏の甲子園2部制にするメリットとデメリットをまとめていきます。
夏の甲子園2部制のメリット
選手や観客の暑さ対策になる
選手は涼しくてやりやすい
開始時間が決まっているので調整しやすい
夏の甲子園2部制にすることで、上記のようなメリットがあります。
実際、夏の甲子園2部制のお試し3日間の試合を観戦した方は
「とても涼しく、選手と観客の熱中症対策になっていると感じた」
引用元:読売新聞オンライン
夏の甲子園2部制の評判は良いようですね!
また選手も「涼しくてやりやすかった」という意見がありました。
そして、開始時間が決まっているので試合前の調整がしやすかったようです!
「前までは、自分たちの試合が始まる時間が読めないなか調整する難しさがありました。そのなかでもしっかりと調整はできてはいたんですけど、今年は開始時間がわかっていたなかでできたんで準備しやすかったです」
引用元:Yahoo!ニュース
思わぬところでメリットがあるんですね!
夏の甲子園2部制のデメリット
夜の試合を想定しての練習をする必要がある
一度球場を出ることで観客の熱が冷める可能性がある
夏の甲子園2部制にすることで、上記のようなデメリットがあります。
高校野球では、夜から練習や試合を始めるということはあまりないので、2部制の第三試合の開始時間に戸惑いもあったようです。
しかし、これは今後の練習時間の調節をすれば解決できそうですね!
もう一点のデメリットは、観客が一度場外に出るので熱が冷めてしまわないかという懸念もされています。
実際、第三試合の時には観客がガラガラだったというポストもありました。
やはり一度出ると熱が冷めてしまうのでしょうね。
せっかくの甲子園での試合で観客がガラガラなのも寂しいですよね。
以上のように、夏の甲子園を2部制にすることでメリット・デメリットがあることがわかりました。
第一に考えるのは選手ですね!
このお試し導入の3日間でどんな見解がされ、今後に活かさせるのか注目ですね!
夏の甲子園2部制は来年からどうなる?
今回、夏の甲子園2部制を3日間導入した結果、大きな混乱もなく、選手たちからの評判もよかったです。
なので、来年も2部制を導入する方向になるのではないかと思います。
来年の高野連の決断に注目ですね!
まとめ
今回は「【なぜ】夏の甲子園2部制が3日間だけの理由!お試し導入って本当?」と題してお伝えしました。
2024年の夏の甲子園で初めて導入された朝・夕2部制が3日間だけだった理由は、初の試みなのでお試しで行なってみるようにしたからです。
高野連は、選手の状態や観客の動き・経費等様々なデータを集める必要があったはずです。
まずは3日間2部制で試合を行ない、選手と観客が熱中症にならないよう安全を確保する方法を模索しているようです。
来年からの試合日程はまだ決定していませんんが、高野連の決断に注目ですね!
では今回はここまでとさせていただきます。